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岩手県岩泉町での活動がスタートしました

掲載日:2017年5月7日

昨年秋ごろから準備をしてきた岩手県岩泉町での活動がいよいよスタートしました。
4月23日(日)から1週間、スタッフ2名と共に岩泉町上有芸地区に入りました。
今回は、約40haの森林の樹種の分布や生育度・作業道の確認・台風被害の影響や国土調査の図面に基づき境界の確認を実施しました。

岩泉町は面積の93%が森林で、その約62%が広葉樹林、残りは針葉樹林です。針葉樹の約85%はカラマツ・アカマツが占めています。
広葉樹の占有率がこれだけ高く、スギの占有率が極端に低い地域は全国的にも珍しく、また数十種類という豊富な広葉樹種が生育していることも大きな特徴です。
町民の多くは昔から何かしらの林業に携わっていて、林業で町を支えてきた地域です。
近年この地域では、町内外のさまざまな人たちを巻き込み、地元の林業を盛り上げていこうという活動も始まっています。

あしたの恵み、岩泉

フォレストサイクル元樹にとって、広葉樹を対象にした施業は今回が初めです。
ホダ木用原木は樹皮に傷がつくと商品価値がなくなってしまいます。これまでのスギなどの針葉樹とは集材や搬出方法が異なるため工夫が必要です。

また、様々な樹種の中から原木シイタケ栽培用のホダ木となる「コナラ」を選別しなければならないのですが、不安要素もあります。
まだ葉がついていない時期なので樹皮だけで樹種の判断ができるのか?作業予定の230haという広大な土地に、ホダ木となるコナラがどれだけあるのか?密集しているのか?まばらに生えているのか?等々。

作業対象森林の国土調査図面のXY座標値から緯度・経度を求めて地図に写し、現在地が特定できるようGPS端末を導入して、使い方を含め事前に何度もシミュレーションしました。
樹種判別のために、たくさんの図鑑や資料をスタッフ全員で確認し、また岩泉森林組合のご協力で樹木や山に詳しい方にも同行していただきました。

​5日間の調査期間のうち3日間は森林組合の方に同行してもらいながら山に入りました。
ほとんどが町道に面していて、森林組合の方の案内とGPS端末で現在地を確認しながら、入りやすい場所を選んで山に入りました。
沢が流れていた森林内の作業道は、例外なく全ての道が昨年の台風の被害でえぐられていて、大きな岩がむき出しになり、修復しないと作業車が通ることができない状況でした。
標高は300〜600mで傾斜が大きい場所もいくつかありましたが、なんとか選木とマーキングを予定通り実施することができました。

クリとコナラの判別はとても難しかったのですが、樹皮や枝ぶりで樹種を判別できる森林組合の方の豊富な知識と経験に大変助けられました。
宮城や岩手よりもさらに北の地域に生息しているイメージの白樺やブナ、エンジュやオノオレカンバなど珍しい樹種もありいくつかはサンプルとして持ち帰りました。

今回スタートする活動は、原木シイタケ用のホダ木(コナラ材)を生産しながら、以下の3つを目的としています。

  1. 後継者不在となった森林の荒廃を防ぎ、資源循環を伴った持続的な森林環境保全活動に繋げる。
  2. 事業期間(20年間)終了まで、事業を引継いでくれる担い手を育成すると共に、林業を生業とすることができる仕組み(小規模自伐循環型林業)を確立する。
  3. 法人の財政・組織基盤の大きな柱の1つとなるよう、ホダ木原木生産を主とした国内有数の林産物生産拠点作り。

岩泉町では、今でも林業の現場でボンネット型6輪駆動のTW(ティーダブ)というトラックが、現役で活躍しています。

5月からは毎月2週間程度岩泉町に入り、下草刈りや灌木等の除去作業の後、ホダ木用コナラの伐採・集材スペースを開ける為にホダ木用以外の広葉樹を伐採、10月からの本番に向け準備をしてゆく計画です。地域の皆さんとの関わりも持ちながら事業を進められたらと思っています。

そして今一番の課題は、ホダ木(コナラ)以外の樹種の安定的な活用方法を見つけることです。
チップ材として出荷する以外の別の出口、より高価値を産むような活用を模索しながら、さまざまなアプローチを図っていこうと思っています。

岩泉町での活動の様子は今後も発信していく予定です。
豊富な樹種・大量に出る広葉樹の、有効活用へのアイデア・ご意見がございましたらぜひご一報いただければ幸いです。

また、ご希望の方がいらっしゃれば、安価に継続的にお分けすることも可能です。

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