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1.5tトラックを使った新しい集材方法

掲載日:2016年10月19日

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先日、長さ3.65m、末口直径(細い方)24cm以上の丸太原木を36本(約11m3相当)を出荷しました。出荷できなかった材の一部は、工房用として地域の製材所に持ち込み、板にしてもらった後トラックで工房に持ち帰りました。

伐った木は大型トラックを使って搬出しますが、伐採している作業現場の側まで大型トラックで乗り入れることはできません。
伐った木は道筋の土場へ運び集積し、そこから大型トラックに乗せて出荷します。
山仕事では、土場への集積する為の集材作業がもっとも手間がかかります。

フォレストサイクル元樹では大型重機を使用せず、最小限の動力機械「ロープウィンチ」を使って伐った木を直引きして集材しています。結果として山を荒らさずに作業できます。
ロープウィンチは0.6〜1tの重さを引くことができますが、運送スピードは時速1kmよりも遅く、1回に集められる数が限られています。

3〜4mの丸太は、動力機材を使わず少人数で転がしながら運ぶこともあります。
丸太の向きを工夫したり、トビ(鳥の鳶のくちばしににた道具)を使って木を運びます。
ロープウィンチを使って直引きするときは、中継地点を作って木の方向を調整したり、土や障害物の抵抗を和らげて木が汚れないように、木の頭に流線型のコーンを付けて運びます。

ロープウィンチは直引きのほかに、軽架線で木を宙吊りにして運ぶ方法もあります。
これまで、安全で効率的な集材方法を探して、試行錯誤を繰り返してきました。

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今回、工房で使う林地残材の運搬用に1.5tの中古トラックを購入しました。
2種類の4WD付きで後輪がダブルタイヤ仕様、パワーもあり泥濘等悪路や坂道も登ることができます。このトラックを集材にも利用できないか先日試してみました。

林道から100m入ったところにある現在の作業現場にも問題なく乗り入れることができました。
ウィンチの代わりにトラックにロープを結びつけて木を引くこともでき、その効果はウィンチで運び出すよりも5倍以上の作業効率です。

まだまだ試行錯誤は続きますが、次回から1.5tトラックを使った集材作業に期待したいと思います

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