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岩泉町での活動報告(2017年5月)

掲載日:2017年6月6日

4月に引き続き5月も2週間、岩泉町で森林整備活動を実施しました。
秋口にホダ木原木が収穫できるようその準備活動を本格化するためです。
10月までに下記の活動を実施する予定です。

  1. 伐採したホダ木原木を搬出するための作業道の確認と整備
  2. 伐採に支障をきたす不要樹の除去
  3. 集材したホダ木原木搬出用トラックが横付け可能な土場スペースの整備
  4. ホダ木用コナラ林(固まっている場所)の位置情報の特定及び最短ルート・搬出路の確認
  5. コナラ以外の伐採木の新たな出口の開拓

4月に引き続き選木とマーキングを実施しましたが、その本数が約2,000本になりました。
選木は、色分けしたテープを木に巻きつける人、カウンターで本数を計測する人に分かれて作業をしながら、マーキングした場所の位置情報をGPSに記録していきました。

2週間の作業期間中に、伐採・玉切りしたホダ木用原木をできるだけ多くストックでき、大型トラックを停めることができる土場スペースを2箇所整備しました。

作業している森林の作業道のいくつかは町道沿いにあります。昨年の台風の影響で破損している作業道が多く修復や新設が必要です。
また長期間使われていなかった作業道もあり、広葉樹や赤松が自生していたので、それらの伐採作業も実施しました。

4月の岩泉町での活動後、宮城に戻って新たな木の出口(伐採した木の有効活用)を検討していたところ、仙台市内にある幼保施設から「自然木の積み木」のご注文をいただきました。
今回の活動では、その積み木の材料となるさまざまな種類の木を確保するのも一つの目的でしたが、カツラ・クリ・ミズナラ・ヤマザクラ・オニグルミ・シラカバなど12種類の広葉樹を100本以上持ち帰ることができました。

私たちフォレストサイクル元樹が活動している森林周辺では、クマの目撃情報も多くあります。
活動するにあたりスタッフそれぞれがクマ避け鈴や爆竹を携帯し、移動中や休憩中には携帯ラジオの音量を最大にして警戒しています。
また、万が一の遭遇に備えてナタと小型チェーンソーも常に備えています。

森の中にはクマの縄張りの目印となる「クマ棚」があることがあります。
クマが木に登って枝を折りドングリなどを食べた跡が大きな鳥の巣のようになっている場所です。
今のところクマ棚を見かけたことはありませんが、クマが木に登った痕跡がある木をいくつか発見しました。
山での移動は登り斜面を何百メートルも歩くことがあり、時には疲労で注意力が散漫になるなることもあるので、万全の準備で最新の注意を払いながら安全な活動を心がけたいと思っています。

これからも岩泉町での活動は続きます。
岩泉町の広葉樹の種類は全国でも1・2を争う豊富さで、さまざまな広葉樹を調達できる環境にありますが、この地ではコナラ以外の広葉樹は全て「雑木(ぞうき)」と呼ばれ、そのほとんどがチップ材として使われています。
針葉樹の森林と同様に、広葉樹の森林も整備をしなければ荒れていく傾向にあります。豊富な種類の広葉樹の活用方法など、今後の活動のヒントになるお話やご要望がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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